応募総数:182件 

企業・財団名/受賞活動名
メセナ大賞 アサヒビール株式会社
ロビーコンサートを中心とする社会に開かれた未来文化創造型メセナ活動
審査委員特別賞 キヤノン株式会社
「アートラボ」の企画・運営
メセナ育成賞 株式会社毎日新聞社
「第64回日本音楽コンクール」(主催 毎日新聞社・日本放送協会)の開催と長年にわたる同コンクールの運営
メセナ企画賞 株式会社ヨークベニマル
絶版になった地域歴史書の復刻・発刊事業
メセナ国際賞 凸版印刷株式会社
「欧米のポスター100」復刻事業
メセナ奨励賞 株式会社海文堂書店
「アート・エイド・神戸(阪神大震災文化復興)」の実施
メセナ地域賞 財団法人八十二文化財団
心の豊かさを求めて~八十二文化財団10年のあゆみ~
メセナ普及賞 大日本印刷株式会社
「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」10周年企画の実施

 

■メセナ大賞
アサヒビール(株)
ロビーコンサートを中心とする社会に開かれた未来文化創造型メセナ活動
 

活動内容

アサヒビール(株)は1989年、創業100周年を迎えたことを記念し、隅田川のほとりに本部ビルと隣接のフラムドール(あの有名な、屋上に金色の巨大な炎のオブジェをいただく建物)を建設した。それと同時に全社横断の企業文化委員会とメセナの専任部署である企業文化部を設立。「メセナ活動は企業を構成する一要素である」との考え方のもと、(1)社有施設から地域への斬新な文化の発信・提供、(2)若手アーティストの発掘と支援、(3)世界の優れた芸術の紹介、という明確な方針を新たに打ち立て、以後、多彩で独創的なメセナ活動を展開している。 特に社有施設を使って恒常的に新しい文化を発信し、地域文化の発展に寄与すべく推進している活動は注目される。本部ビルのロビーで行うロビーコンサートは常に斬新な企画を提供し、また会議室を使って行う文化講座は時代の精神を切り開く内容であると評価されている。同様の活動は各地の支社や工場でも行っている。これらは企業文化部を旗振り役に、専門家のアドバイスを得つつも、あくまで社員が主体的に企画・運営している。 こうした取り組み方法をとることで、同社では自社の企業文化の向上を目指している。
ほかにも、音楽、美術、ダンスなどさまざまなジャンルにおいて挑戦的な活動を行っている新進アーティストの発掘支援、ミラノスカラ座やオルセー美術館の支援、フラムドール内の多目的スペース・スクエアAの運営など多彩なメセナ活動を展開。さらにアサヒビール芸術文化財団では、海外からの芸術留学生へのスカラシップや、音楽会、美術展への助成などを継続的に行っている。  このように、同社の傑出したメセナ活動への総合的な取り組み、特に未来にむけての芸術文化創造支援、地域文化発信を目指す取り組みが高く評価され、今回の授賞となった。

URL http://www.asahibeer.co.jp/


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■審査委員特別賞
キヤノン(株)
「アートラボ」の企画・運営
 

活動内容

「アートラボ」は、デジタル技術を用いたアート作品を創造するため、構想から展覧会のプレゼンテーションまで、アーテイストとキヤノン(株)のコンピュータ・エンジニアとが共同作業(コラボレーション)で行う、世界に類を見ないスタイルのプロジェクトである。
1991年4月より同社の文化支援活動の柱として始まったこのプロジェクトは、社会・文化支援センター文化支援推進課が事務局となり、今日まで活動全体の企画・運営を行っている。 毎年、アートラボ企画展を行うほか、1995年からはアートラボのオリジナル制作にとらわれず、斬新なアート作品、才能を紹介するアートラボ・プロスペクト展もスタートした。アートラボの作品は内外の評価も高く、ニューヨーク近代美術館やデンマーク・ルイジアナ美術館など、海外の著名な美術館から招待され出品している。
 今後はインターネット上にアートプロジェクトやアーカイヴを展開し、通常の展覧会とともに活動の幅を広げていくと予定。 こうした企画の先鋭性やアイデアの斬新さが高く評価され、また今後の活動への期待も大きいことから、今回の審査委員特別賞の授賞となった。


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■メセナ育成賞
(株)毎日新聞社
「第64回日本音楽コンクール」(主催 毎日新聞社・日本放送協会)の開催と長年にわたる同コンクールの運営
 

活動内容

楽壇への登竜門として、わが国再考の権威と水準で知られる「日本音楽コンクール」は、1932年に旧時事新報社の主催で「卓越せり実力を有する音楽家の推薦」「楽壇レベルの向上」を目的として開始。以来、毎年1回、戦時中も休むことなく開催されてきた。第6回からは時事新報社が毎日新聞社に合併されたため、毎日新聞社の主催となり、さらに1949年の第18回からは、日本放送協会との共同主催となった。
現在、国内外で活躍する邦人演奏家の大部分が同コンクールの出身者といっても過言でないほどであり、また応募部門の多さと高い水準、公正な審査などで世界の楽壇の注目を浴びている。入賞者は新聞、放送並びに発表演奏会によって広く世に紹介され、国際的な活動への前途が開かれている。
このコンクール活動を通し、特に若手音楽家を長年にわたり育成してきた点が高く評価され、今回の授賞となった。

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■メセナ企画賞
(株)ヨークベニマル
絶版になった地域歴史書の復刻・発刊事業
 

活動内容

スーパーマーケットの地域貢献といえば一般的に地域への寄付などが多い中、(株)ヨークベニマルは、新たな地域に出店するたびに、その地域に関連した貴重な歴史的文献を復刻する活動を続けてきた。 これは新店舗出店地域の人々に対し、何か郷土理解につながるような文化貢献活動を行いたいと検討していた際、社員から「もっとかたちに残るものを」という声があがったことがきっかけで始まった事業。 1992年11月以来、本社のある福島県をはじめ、宮城県、栃木県、山形県の各地で絶版になってしまった質の高い歴史的文献を掘り起こしては、それを現代仮名遣いに直して復刻させてきた。中には現代の研究者が書き下ろした論文集もある。
1996年3月末には復刻した文献も13冊にのぼり、それぞれ2000部前後発行した書籍は関係する県や市町村、学校、図書館などに寄贈するほか、一般希望者にも無料で提供してきた。こうした独創性ある企画が高く評価され、今回の授賞となった。

 

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■メセナ国際賞
凸版印刷(株)
「欧米のポスター100」復刻事業
 

活動内容

戦後日本のポスターは欧米のポスターの大きな影響を受けて開花した。その影響はグラフィックデザインだけにとどまらず、芸術性、思想性、社会性をも含む「ポスター文化」全般にわたるものであった。この欧米のポスター文化への感謝の思いをこめて、凸版印刷(株)では、1995年、創立95周年を迎えたのを機に、欧米の代表的なポスターを100点選定し復刻した。選定はアメリカのミルトン・グレイザー、スティーブン・ヘラー、フランスのアラン・ヴェイユの3氏が行い、亀倉雄策氏が監修した。 復刻したポスターは国内外200の美術館、教育機関等に寄贈した。
このように広く世界に鑑賞の場を確立し、国際的な文化交流の一助となった点が高く評価され、今回の授賞となった。

 

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■メセナ奨励賞
(株)海文堂書店
「アート・エイド・神戸(阪神大震災文化復興)」の実施
 

活動内容

神戸の文化を自らの手で守るという決意と芸術家自身も神戸の復興のために力を結集するという二重の意味で命名された「アート・エイド・神戸」。これは阪神大震災で大きな被害を受けた芸術関係者に緊急支援を行うとともに、閉塞状況から再開した芸術活動に対して助成支援をする活動である。 震災前から文学・美術・音楽の普及・育成にかかわってきた(株)海文堂書店が震災の直後緊急出動し、1995年2月アート・エイド・神戸実行委員会発足。同社が事務局となり、島田誠社長が事務局長をつとめ、スタッフや事務機等を提供するなど、中心となって活動してきた。芸術家個人や活動への支援、美術展・コンサート・詩朗読会を主催するなど、被災者に芸術の力による励ましと勇気と心の癒しを与え続けている。
自社が被害を受けたのにもかかわらず、「被災者に生きる勇気や希望を与える芸術活動を早く立ち上げる」ために、先頭になっての積極的な活動は賞賛に値し、今回の授賞となった。

 

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■メセナ地域賞
(財)八十二文化財団
心の豊かさを求めて~八十二文化財団10年のあゆみ~
 

活動内容

1985年に設立された(財)八十二文化財団は、「伝統文化の継承」「自然環境の保護」「人材の育成」を3本柱に活動を続けてきた。 地元長野県内の芸術・文化に関する調査や資料・情報の収集を行い、その成果を広く県民に公開するほか、1993年にはマルチメディアに対応した「新文化情報システム」を構築。財団のコミュニケーションスペース「スペース82」「ライブラリー82」に設置されたパソコンは一般に開放し、誰もが気軽に利用できるようにした。
ほかにも郷土にまつわる調査研究、雑誌や報告書等の刊行や資料集の出版、ロビーコンサートや教養講座の開催など、10年にわたり地域の文化振興に寄与してきた功績が評価され、今回の授賞となった。

URL http://www.82bunka.or.jp/

 

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■メセナ普及賞
大日本印刷(株)
「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」 10周年企画の実施
 

活動内容

グラフィックデザインは大日本印刷(株)にとって本業と深いかかわりのある分野である。同社はグラフィックデザインの社会的機能や役割を、優れた作品を通して広く紹介し、この分野の向上に寄与することを目的に、1986年3月に東京・銀座にギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)を設立。以後、月1回の自主企画展を開催している。出展作家によるレクチャーも多くの参加者を集め、活発な質疑応答も交わされている。 1995年にはgggが開設10周年を迎えたのを記念し「日本のグラフィックデザインの流れ」をテーマとした特別企画展とレクチャーを開催。あわせて記念出版物も刊行した。10年のあいだに開催した118回にわたる展覧会の集大成であるこの企画は、戦後50年間の日本のブック・デザインやモダン・タイポグラフィの歴史を総括するものとなり、21000人もの来場者が訪れた。
こうしたグラフィックデザイン専門ギャラリーのパイオニアとして果たしてきた役割とその実績が高く評価され、今回の授賞となった。

URL http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

 

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