■ メセナ大賞部門[応募総数:107社・120件]  

企業・財団名/受賞活動名
メセナ大賞 大日本インキ化学工業(株)[本社所在地:東京都]
川村記念美術館の運営
現代総合芸術賞 アサヒビール(株)[東京都]
NPOとの協働による「アサヒ・アート・フェスティバル」
企業理念賞 (株)希望社 [岐阜県]
本社ギャラリーの展示・コンサートなど
運営創造賞 (財)新日鐵文化財団 [東京都]
紀尾井ホールの運営と公演活動
生活文化賞 (株)鈴廣蒲鉾本店 [神奈川県]
「小さな美術展 かまぼこ板絵国際コンクール」の実施
音楽人材育成賞 住友商事(株) [東京都]
ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラの活動支援
映像開拓賞 日本ビクター(株) [神奈川県]
「東京ビデオフェスティバル」の継続開催
児童文化賞 松下電器産業(株) [大阪府]
「子供のためのシェイクスピアシリーズ」公演の支援

 

■ 文化庁長官賞部門[応募総数:41社・46件]

 

企業・財団名/受賞活動名
文化庁長官賞 (株)フェリシモ [兵庫県]
「神戸学校」の開催など

 

メセナ大賞部門

■メセナ大賞
大日本インキ化学工業(株)
川村記念美術館の運営
 

活動内容

川村記念美術館は、大日本インキ化学工業が関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するための施設として、1990年、千葉県佐倉市の郊外に開設された。
所蔵作品は20世紀美術を中心に、レンブラントの肖像画から、印象派、西欧近代絵画、戦後アメリカ美術まで1,000点を超える。なかでもマーク・ロスコの7枚の大作からなる《ロスコ・ルーム》や、フランク・ステラの18点のコレクションが特色を成している。
開館以来、所蔵の代表作50~80点による常設展とともに、年3~4回の特別展・企画展を開催。人気の高い美術家の展覧会や現代美術の巨匠の作品を紹介し、幅広い層の美術ファンを集めている。これまで平均して年間10万人ほどの来館者を迎えており、2004年 3月末には通算145万人に達した。
教育普及活動にも力を入れており、毎日午後に行われる無料のガイドツアーや、小中学生向けの美術鑑賞プログラムにも取り組む。多彩なコレクションと独自の展覧会、教育普及活動への取り組みなど、真摯な美術館活動が高く評価された。
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フランク・ステラのコレクション  

企業プロフィール 

本社所在地 東京都中央区
業 種 化学
設立年 1937年
資本金 824億円
従業員数 4,853人
URL http://kawamura-museum.dic.co.jp/

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■ 現代総合芸術賞
アサヒビール(株)
「NPOとの協働による「アサヒ・アート・フェスティバル」
 

活動内容

「アサヒ・アート・フェスティバル」は、北海道から沖縄まで全国約20のアートNPOや市民グループがゆるやかにつながりあい、ジャンルを越えたさまざまなプロジェクトを行うアートの祭典である。「市民の主体的な参加によるアート・フェスティバル」とのコンセプトのもと、アサヒビールが市民との協働により2002年にスタート。夏の約1ヶ月を集中期間として、全国各地で30以上の個性あふれる多彩なアートプロジェクトが展開されている。
水上バスでのダンスパフォーマンスや元・米屋を改装したカフェ、酒蔵や商店街など、既存のアートスペースではない場所が舞台となり、それぞれの地域に密着したプロジェクトが試みられる。また、単にアート作品を鑑賞するのではなく、創造のプロセスに市民が参加するコミュニケーション重視のプロジェクトやワークショップなども多い。6つのNPOとの協働により開催された「全国アサヒビールロビーコンサート」では、各地の同社社員も企画段階から関わっている。
運営体制は、NPO・市民グループが主導の実行委員会を組織、団体の大小や地理的距離を越えたネットワークが形成されている。
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アサヒビール音楽キャラバン in 岡山「表音記号 陶音記号」 縁台ツアー2003 「縁台的環境演出講座」

企業プロフィール

本社所在地 東京都中央区
業 種 食料品
設立年 1949年
資本金 1824億3,100万円
従業員数 3,779人
URL http://www.asahibeer.co.jp/csr/soc/index.html

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■ 企業理念賞
(株)希望社
本社ギャラリーの展示・コンサートなど
 

活動内容

設計・施工・保繕まで一貫して行う建設業に取り組む希望社は、1994年、岐阜市に新社屋を竣工。同社は社員の労働時間を定めず、自主性と創造性を重んじた感性豊かな会社づくりを目指す。
希望社の文化活動は、同社「道楽苦グループ」の社員が担当する。「道楽苦」社員とは、本業の建築に関する業務とは関係なく、自分の思いのままにものづくりをする社員のことで、歴代、陶芸家や写真家らが所属してきた。現在の道楽苦社員は、本社1階ギャラリーでの展覧会の企画、コンサート等のイベント実施、また別棟の「きぼう工房」で陶芸教室を担当している。
ギャラリーではこれまでに計70回以上の絵画・彫刻・写真・工芸等の展覧会を開催、近郊で活動するアーティストや一般の人たちにもスペースを提供。「きぼう工房」には窯と作業室が設けられ、近隣の住民が気軽に出入りしている。2003年は、同社創立15周年を記念してのコンサートを7回開催。他にも、ダンスや朗読会などの催しを企画。ユニークな企業スピリットに裏付けられたのびやかな活動が、多くの人々を惹きつけている。
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手書き和紙のオブジェ展 コンサート風景

企業プロフィール

本社所在地 岐阜県岐阜市
業 種 建設
設立年 1988年
資本金 1億4,420万円
従業員数 109人
URL http://www.kibousha.co.jp/

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■ 運営創造賞
(財)新日鐵文化財団
紀尾井ホールの運営と公演活動など
 

活動内容

「紀尾井ホール」(800席・洋楽/250席・邦楽)は、新日本製鐵の創立20周年記念事業として、1995年4月にオープンした。
開館に先立つ94年、同社およびグループ会社等の出捐により新日鐵文化財団を設立。財団スタッフ自らが公演をプロデュースし、年間に洋楽約30本、邦楽約20本の公演と公開レッスンを開催。98年設立の「友の会」会員は現在1,200人を擁する。
洋楽部門では、95年に、レジデントオーケストラ「紀尾井シンフォニエッタ東京」を創設。実力あるベテラン・中堅を核に、若手演奏家を育んできた。同オーケストラは2002年、NPO法人として独立、意欲的な活動で多くの聴衆に室内オーケストラの魅力を伝えている。
また、大阪のいずみホール、名古屋のしらかわホールと提携した「3ホール作曲共同委嘱」シリーズを2000年から実施。当初3年間に毎年2曲の新作を世に送り出し、各方面からの高い評価を得た。
邦楽分野では、古典から新作までの演奏会や、教員や邦楽に興味を持つ人々が和楽器に触れる「実技入門」、邦楽と人形劇や朗読のコラボレーションなど幅広い取り組みを行っている。
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紀尾井ホール 紀尾井シンフォニエッタ東京

団体プロフィール 

財団所在地 東京都千代田区
業 種 財団[鉄鋼業]
設立年 1994年
基本財産 19億9,100万円
職員数 14人
URL http://www.kioi-hall.or.jp/

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■生活文化賞
(株)鈴廣蒲鉾本店
「小さな美術展 かまぼこ板絵国際コンクール」の実施
 

活動内容

鈴廣かまぼこが創業120周年の記念イベントとして、かまぼこ板に絵を描くコンクールを実施。これが好評で、その後も隔年で開催するようになり、2003年で11回目を数えるにいたった。
作品に使用できるかまぼこ板は、2枚まで。ただし他のメーカーのかまぼこ板でもよく、画材や技法も問わない。応募者は0歳から100歳までと幅広い。10回展からは海外にも呼びかけている。約1万点ほどの応募作品のなかから、「ジュニアの部」「一般の部」それぞれに受賞作品を選出。入賞・入選作品は、小田原にある「鈴廣のかまぼこ博物館」2階ギャラリーで展示した後、都内の百貨店で全応募作品による展示会を開催している。
また、一般参加者とともに、漫画家や美術家など毎回20名程度の招待作家に、かまぼこ板を使った作品制作を依頼。手塚治虫や松本零士といった大御所から、赤瀬川原平や村上隆といった現代美術作家も参加している。
これまでの応募作品、招待作家の作品はすべて保管し、一部はホームページ上で公開するほか、「かまぼこ博物館」で順次作品を入れ替えながら展示している。

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11回入賞作品・招待作家作品  

企業プロフィール

本社所在地 神奈川県小田原市
業 種 食料品
設立年 1865年
資本金 1億2,000万円
従業員数 400人
URL http://itae.jp/

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■ 音楽人材育成賞
住友商事(株)
ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラの活動支援
 

活動内容

ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラは、1972年の創設。国内でも歴史あるユース・オーケストラのひとつである。
住友商事は、92年よりジュニア・フィルの支援を始め、以来一貫して、同楽団の運営事務局に対する経常的な支援を行ってきた。また、ジュニア・フィルにより多くの演奏機会を提供すべく、主催コンサート「住友商事ヤング・シンフォニー」に取り組み、これまで通算33回の公演を開催。さらに2003年のイギリス、チェコでの親善演奏旅行では、同社の海外駐在員も積極的に公演をサポートした。こうした物心両面にわたる支援は、ジュニア・フィルを支える大きな柱となっている
現在、ジュニア・フィルは、10歳から大学4年生までの約120名の団員で構成。作曲家の故・山本直純の遺志を継ぎ、第一線で活躍する音楽家が、若き演奏家たちを教える。1,000人近い卒団生の中からは、数多くのプロが誕生。彼らもまた、トレーナーとしてジュニア・フィルに関わり、楽団の歴史を築き上げている。単に音楽を学ぶだけでなく、より良い市民を育むという教育的意義に賛同し、住友商事では今後も歩みを共にしていく方針である。

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2003年8月、夏合宿での練習 「2003年国際音楽祭 ヤング・プラハ(チェコ)」にて

企業プロフィール

本社所在地 東京都中央区
業 種 卸売業
設立年 1919年
資本金 1,694億円
従業員数 4,683人
URL http://www.sumitomocorp.co.jp/csr/

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■ 映像開拓賞
日本ビクター(株)
「東京ビデオフェスティバル」の継続開催
 

活動内容

日本ビクターがVHS方式の開発に成功した2年後の1978年、手軽な自主制作映像づくりの場を提供することを目的にスタートしたのが「東京ビデオフェスティバル」(TVF)である。以来、毎年開催し、2003年で26回目を数えるにいたる。 
当初より、誰もが参加できる開かれたビデオ映像祭を標榜し、応募者の国籍や資格を一切問わず、唯一、20分以内という時間制限を設けて作品を募集。03年は過去最高の2,881本(国内938本、海外1,943本)の応募があった。
TVFでは市民のビデオによる自己表現と、作品を通じたコミュニケーションを目指している。そこで、時代の変化や社会の事象をどうとらえているか、主張やメッセージの強さを重視して審査が進められる。映画作家の大林宣彦氏らが委員を務め、入選100本を選び、そこからさらに優秀作品と大賞などを決定。優秀作品は同社ホームページで公開し、一般のWeb投票による「ピープル賞」も設けている。
TVFは四半世紀以上にわたり、市民ビデオの広場として、社会を反映するビデオ表現を生み出してきた。

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TVF2004 発表・表彰式  

企業プロフィール

本社所在地 神奈川県横浜市
業 種 電気機器
設立年 1927年
資本金 341億1,500万円
従業員数 8,032人 
URL http://www.jvc-victor.co.jp/tvf/

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■ 児童文化賞
松下電器産業(株)
「子供のためのシェイクスピアシリーズ」公演の支援
 

活動内容

「子供のためのシェイクスピアシリーズ」は、松下電器産業が90年より支援してきた「東京グローブ座」で95年からスタート。
シェイクスピア作品のおもしろさ、普遍性を子供たちにも伝えようと、原作を大胆に再構成、長い作品も2時間ほどに圧縮し、わかりやすい台詞でスピード感あ る舞台は大人にも人気でリピーターも多い。夏の恒例企画として定着してきたものを、2000年からは東京以外の地域でも開催しようと、松下電器が 「Panasonicツアー」を主催、松下グループ各社・事業場と協働して全国展開をはかっている。
2002年、東京グローブ座の経営が代わり、同シリーズの継続が危ぶまれたが、松下電器のサポートによって「子供のためのシェイクスピアカンパニー」として再結成した。
「Panasonicツアー」はこれまで全国13ヶ所で開催。チラシ作成やチケット販売、舞台設営、受付・会場案内にまで携わり、社員や学生ボランティア を投入することで、廉価なチケットを実現。また、地元のNPO等との協働で、リハーサルや舞台裏の見学、小中学生を対象としたワークショップを行い、観客の育成にも努めている。

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2003年「シンベリン」公演より (c)石川純 2003年公演舞台裏見学の様子

企業プロフィール

本社所在地 大阪府門真市
業 種 電気機器
設立年 1918年
資本金 2,587億円
従業員数 52,376人
URL http://panasonic.co.jp/ccd/

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文化庁長官賞部門

■ 文化庁長官賞
(株)フェリシモ
「神戸学校」の開催など
 

活動内容

「神戸学校」は、1997年に開始した月1回の公開講座である。95年の阪神淡路大震災を経た神戸市民の心の復興を目指したもので、2002年からは「生活デザイン学校」という新たなコンセプトのもと、神戸発の文化形成を目指して取り組んでいる。
これまでに80人を超える各界からの多彩なゲストが登場。2003年は、写真家・荒木経惟や明和電機の土佐信道らが、パフォーマンスを取り入れながら講演した。地となるよう取り組んでいる。
参加料は、社員とその家族、同伴者は無料。一般参加者は1,200円。全額が「阪神淡路震災復興支援10年委員会」を通して、震災遺児の育英基金として活用され、寄付総額は、500万円を越えた。
また同社では、社員の自己啓発制度として「長期特別休暇制度」が設けられている。「神戸学校」に出席した同日に3.5時間勤務した場合、その時間を積み立てることができ、126時間になると1ヶ月間の休暇を取得できる。在籍社員のうち「神戸学校」参加経験者が約9割、そのうち休暇取得者は約80名である。独自のユニークな取り組みで、社員の自己実現を促している。

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神戸学校、フェリシモホール での様子 社員が運営スタッフとして参加

企業プロフィール

本社所在地 兵庫県神戸市
業 種 小売業
設立年 1965年
資本金 1億円
従業員数 1,050人
URL http://www.felissimo.co.jp/kobe/

 

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