ヴァージニア・リー・バートンの絵本『ちいさいおうち』を覚えていますか…。
1942 年にアメリカで出版された『ちいさいおうち』は1954 年に日本に紹介され、今も世界中で多くの子どもたちに読み継がれています。その作者であるヴァージニア・リー・バートンは、1909 年マサチューセッツ州の小さな町に生まれました。この絵本は、実際にバートンが彫刻家の夫と暮らした、ボストン北東の小さな半島ケープアンの家がモデルとなりました。物語の主人公は田園風景の中に佇む” ちいさいおうち”。その家の周りが開発の嵐によって大都会へと変貌し、” ちいさいおうち” はビルの間に取り残され、暗い不幸な時代を過ごします。しかし、やがて再び田舎の美しい風景の中に移され、幸せと輝きを取り戻します。20 世紀の都市化・工業化による時代の変遷を描いたこの物語は自然や生命の大切さを伝えています。
バートンのメッセージは、発行されて70 年を過ぎ、子どもたちの育つ環境が大きく変化する中、人々の心になお一層強く訴えかけてきます。
彼女は絵本作家としてだけでなく、テキスタイルやグラフィックの世界でも活躍しました。産業革命に湧くアメリカ社会の中で失われつつあった、クラフトワークや日常の生活の中から生まれる素朴なデザインを大切にしたい、とバートンが中心となって立ち上げた芸術集団、フォリーコーブ・デザイナーズは、全米において一世を風靡し、その作品は大手デパートや、展覧会で次々に称賛を浴びました。精力的にその才能を開花させたバートンの生涯を追い、彼女が大切にした素朴な郊外の自然や街を訪ね、その手仕事による作品の数々とともに、豊かな創造と発想の源泉に触れたいと思います。

■会場 GALLERY A4(ギャラリーエークワッド) 
〒136-0075 東京都江東区新砂 1-1-1
■会期 2017年6月1日(木)~ 2017年8月9日(水)
■休館日 日曜日・祝日
■開館時間 10:00~18:00(最終日は 17:00 まで)
■入場料 無料
■ウェブサイト http://www.a-quad.jp

○関連イベント1. シンポジウム「バートンの残したもの」
日時: 2017年6月15日(木) 18:30~20:00 (18:00より受付開始)
会場: 竹中工務店東京本店2階Aホール(東京都江東区新砂1-1-1)
講師:
アリスティデス・デメトリアス(彫刻家/バートンの長男)
松岡享子(翻訳家/児童文学研究者/東京子ども図書館名誉理事長)
宮城正枝(元倉敷市立短期大学非常勤講師/ヴァージニア・リー・バートン研究家)
定員:100名 要事前申込(※先着順)
参加費:無料
申込:HPの申込フォームよりお申込ください

○関連イベント2. シンポジウム「『せいめいのれきし』と恐竜のおはなし」
日時:2017年6月29日(木) 18:30~20:00 (18:00より受付開始)
会場:竹中工務店東京本店2階Aホール(東京都江東区新砂1-1-1)
講師:
福岡伸一(生物学者/青山学院大学教授)
真鍋真(国立科学博物館 標本資料センター・センター長)
定員:100名 要事前申込(※先着順)
参加費:無料
申込:HPの申し込みフォームよりお申込みください

■お問合せ ギャラリーエークワッド事務局 03-6660-6011

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