調査報告会レポート2015

「2015 年度メセナ活動実態調査」報告会

全国の企業・企業財団を対象に例年実施している「メセナ活動実態調査」。
2015年度調査結果をもとに、最新調査データと事例紹介を交えた調査報告会を開催します。
企業の経営資源や地域の文化資源を生かした多様な活動例や、東北被災地での文化を通じた支援の継続状況、2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機とした文化プログラムに関する意識動向など、最新の「企業メセナ」について紹介し、議論を深める報告会です。ぜひ、ご参加ください!

「2015年度メセナ活動実態調査」報告会

◆日時|2016年3月16日(水) 13:30~14:45(開場13:15)

◆会場|ベルサール東京日本橋 Room 11
(東京都中央区日本橋2丁目7-1 東京日本橋タワー5F)
*地下鉄「日本橋」駅B6出口直結 [MAP]

◆登壇|(敬称略)
  *2015年度調査研究部会メンバー
吉村真也/TOA(株) 経営企画本部 広報室 主事、社会貢献・メセナ担当 [部会長]
金井圭/損害保険ジャパン日本興亜(株) CSR部 特命課長 [副部会長]
山本真由美/トヨタ自動車(株) 社会貢献推進部 メセナグループ
吉本光宏/(株)ニッセイ基礎研究所 研究理事
  *ゲスト
町田龍一/(公財)新日鉄住金文化財団(紀尾井ホール) 常務理事

◆参加費|協議会会員/無料、非会員・一般/お1人1,000円

◆詳細・お申込みはこちら|
① Webからお申込み: 会員・準会員・個人会員の方一般の方
② Faxでお申込み: 調査報告会案内・申込書

*メセナに関する調査研究ページ
https://www.mecenat.or.jp/ja/research_top/research_top

2015年度メセナ活動実態調査は、「平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家
育成事業」として文化庁から委託を受け、企業メセナ協議会が実施しました。

 

開催報告

全国の企業・企業財団を対象に例年実施している「メセナ活動実態調査」。2015年度調査結果をもとに、最新調査データと事例紹介を交えた調査報告会を開催しました。おもな内容は以下のとおりです。

第一部:2015 年度メセナ活動実態調査 報告
第一部ではデータ紹介編として、企業の経営資源や地域の文化資源を活かした多彩なプログラムの最新事例や、文化を通じた東北被災地での支援活動、2020 年東京オリンピック・パラリンピックを契機とした文化プログラムに関する意識調査結果について、調査研究部会メンバーとともにご紹介しました。

2015年度調査では、企業メセナの費用総額は約900億円と、昨年の956億円から微減しつつも文化庁予算に匹敵。またその内容としても、自主プログラムが回答企業の60%近くとなり、各社が多様な分野でさまざまな経営資源を活かし、独自性の高い活動を展開していることに着目しました。

 

(当日の配布資料より)

また、今年初めて調査アンケート項目に2020年のオリンピックを契機とした文化プログラムや東日本大震災復興支援についても部会メンバーコメントの中で話題となりました。とくに被災地においては時期に応じて必要とされる支援が変化するなか、状況を見極めながら被災地に寄り添う必要性について指摘がありました。

第二部:ゲストトーク/新日鉄住金文化財団 様
第二部では、今年度調査結果をうけたメセナ事業の事例紹介として、紀尾井ホール([公財] 新日鉄住金文化財団)常務理事の町田龍一さまをゲストにお迎えし、その事業の内容と歴史についてご紹介をいただきました。1955年に開始した新日鉄ラジオ番組「新日鉄コンサート」以来、紀尾井ホールを中心とする多角的なご活動のなかで、邦楽専門ホールや紀尾井シンフォニエッタ東京を擁し、若手の育成にも力を注がれ、2020年に向けた企画も進行されています。

半世紀以上に渡り、今年の調査結果でも着目したトピックス「メセナの多様な展開」「長年に渡るメセナ活動」を体現されてきた実例として、大変感銘を受ける、貴重な機会となりました。

ご登壇いただきました企業の皆様、ご来場の皆様に御礼申し上げます。

 

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