●……活動内容
サントリー美術館は1961年、同社の創業60周年を記念して、東京・丸の内に開設された。「生活の中の美」を基本理念に掲げ、日本人が生活の中で愛でてきた器や調度を収集。国宝1件、重要文化財12件をはじめ、絵画、漆工、陶磁、金工、染織、ガラスなど多岐にわたるコレクション約3,000件を誇る。
1975年には赤坂見附のサントリービルに移転、2004年に一時休館するまで303回の自主企画展を開催してきた。「三十六歌仙絵―佐竹本を中心に」「光悦と宗達」など伝統美術の展覧会が多いが、「旅」シリーズや夏の恒例となったガラス展、サントリーホール創設を記念した音楽文化展(83〜92年)、現代美術を対象とした「サントリー美術館大賞」展(88〜98年)など、独自で多様なテーマの展覧会を実施。さらに国内外の館外展にも力を入れ、同館コレクションを通じて日本の伝統美を紹介してきた。
2007年春、六本木の東京ミッドタウンに移転・開館。建築家・隈研吾による設計で「都市の居間(リビング)」をコンセプトに、伝統的な素材と現代の技術を取り入れた空間が誕生した。展示面積を約1,000uと倍増し、カフェやショップ、茶室、ホールなども併設。新たなミュージアムメッセージ「美を結ぶ。美をひらく。」のもと、さまざまな美術を介して新たな発見や感動を生む場をめざして活動を展開している。
従来にも増して話題の展覧会を次々と開催するほか、中学生以下は入場無料とし、エデュケーションプログラムにも積極的に取り組む。また、近隣の国立新美術館、森美術館とは「六本木アート・トライアングル」と称して、情報発信や展覧会企画での連携を進めている。
古今東西の美を結び、多くの人にとって美が開かれた場となるよう、活動のいっそうの充実が期待されている。
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